脱毛・除毛の毛周期とは？毛の仕組みについて解説

同じ毛でもワキ毛は長くなるのに顔の毛は長く伸びなかったり、同じ毛でもなぜ違いがあるのでしょうか？

また「毛が生えてこなくなる」って不思議だと思いませんか？

みんなが気になる「毛のナゾ」について仕組みを説明しながら解説してきたいと思います。

毛の仕組みについて

毛の構造

毛の構造を大きく分けると皮膚よりも出ている部分の「毛幹」、皮膚の中にある見えない部分の「毛根」に分けられます。

毛根の一番下の部分は球状にふくらんでいるので「毛球」といい、

この毛球の中の「毛母細胞」が活発に細胞分裂を繰り返して毛を成長させています。

この「毛母細胞」に栄養を届けるのが毛球の先端のくぼんだ所にある

「毛乳頭」で毛を成長させる栄養分を運ぶための毛細血管が多く存在しています。

「毛乳頭」は毛の発生や成長の根源となる部分で毛細血管が運んでくる

栄養分を取り込んで隣接する毛球内部にある「毛母細胞」に送ります。

この毛乳頭を破壊しない限りは毛を抜いても再び生えてきます。

毛の成長を刺激するもの

自己処理による刺激

私達の皮膚は、転んだり手術などによって擦り傷・切り傷などができると

元の状態に治したり戻すために血液が集まってきます。

血流がよくなることで毛根にも血液が集まり、毛の成長をどんどん早めてしまいます。

通常よりも多くの血液が集まることで毛が濃く、太くなり

成長のスピードが早まるのを感じることでしょう。

同じようにカミソリや毛抜きなど自己処理を繰り返し行うことで

毛を刺激していくと血流がよくなり毛が濃く太くなっていってしまいます。

ホルモンの刺激

男性ホルモン（アンドロゲン）の分泌が過剰になることで、毛が太く濃くなることがあります。

体をつくる思春期、成長期には脳下垂体の性腺刺激ホルモンの分泌が過剰になり毛をつくりだします。

女性も少なからず男性ホルモンを分泌するため、脇やVラインが太く濃い毛が生えてきます。

妊娠時は妊娠を継続するために黄体ホルモンの影響をうけますが、

出産後に元のホルモンバランスに戻ると、毛が抜けて細い毛に落ち着いてくるので安心してください。

また、強いストレスや疲れによっても男性ホルモンが分泌されるため

毛質が太くなったり濃くなったと感じる方もいらっしゃいます。

毛周期とは？

毛には成長して伸びて、抜け落ちる生え変わりのサイクルがあり

成長期、退行期、休止期という３サイクルを繰り返しています。

成長期

その名の通り、成長期は毛が伸びる時期のことです。

毛乳頭から養分をもらった毛母細胞が分裂することによって毛が増えます。

毛の黒色の色素であるメラニン色素が濃いため脱毛機の光が反応しやすく脱毛効果が表れやすいです。

退行期

毛の成長が止まりメラニン色素が薄くなる時期のことです。

毛母細胞の分裂スピードが遅くなり、毛が毛穴から離れて抜け落ちる準備を始めます。

メラニン色素が薄いため、脱毛機の光を当てても効果は表れません。

休止期

毛が完全に抜け落ちて毛穴が休止する時期のことです。

次に生えてくる毛の準備期間でもあります。

退行期と同じくメラニン色素が薄いため、脱毛機の光を当てても脱毛効果は表れません。

部位別の毛周期サイクル

部位によって毛周期のサイクルは異なります。

たとえば髪の毛は２年～５年ほ成長し続けて休止期は３・４ヶ月といわれています。

各部位がどのくらいの成長スピードなのか確認していきましょう。

①顔

まつげと眉毛は成長期、休止期が２・３ヶ月と言われています。

頬や額など産毛に近い毛は成長期１・２ヶ月、休止期が２ヶ月です。

鼻の下やあごは成長期、休止期が２ヶ月です。

鼻の下やあごは男性ホルモンの影響をうける部位なので成長スピードが早く気になりやすいところです。

②ワキ

ワキは成長期が３ヶ月～５ヶ月ほど伸び続けていきます。

女性の片脇には８００本程度の毛があると言われています。

③Vライン

デリケートゾーン周辺の毛は成長期、休止期とも３・４ヶ月ほどと言われています。

④腕・足

腕はひじ下と肘上でも異なりますが成長期、休止期が４・５ヶ月と言われています。

足の毛は３・４ヶ月ほどです。

まとめ

私たちが気になる毛は目に見えない皮膚の内側で成長しています。

毛の仕組みや毛周期のサイクルを理解した上で毛の処理を行ったり

脱毛に通うことで効果的に処理することができます。

自己処理が自分の肌にあっているのかどの程度施術を受ければいいのか

わからない方はまずクリニックかエステに相談してみましょう。