「化粧品」と「医薬部外品」の違い

スキンケア

今さら聞けない「化粧品」や「医薬品」の違いとそれぞれの特徴をご紹介します。

1 そもそも「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」は何がちがうの？
- 1.1 一般的なスキンケア製品は厚生労働省が定めた分類*により、3つに分けられます。
2 「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の特徴
3 「医薬部外品」って、いったい何なの？
4 「医薬部外品」と「化粧品」のちがいは？
5 まとめ

そもそも「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」は何がちがうの？

「医薬部外品は、化粧品よりも効果が高そう」というイメージが何となくありますが、本当のところどんな違いがあるのか？

一般的なスキンケア製品は厚生労働省が定めた分類*により、3つに分けられます。

〇病気の治療を目的とした「医薬品」

〇ある効果と安全性を保証された「医薬部外品」

〇美容目的の「化粧品」

のどれかに分類され、効果・効能の範囲が明確に分けられています。

肌への効果が高いイメージ順から、

「医薬品」＞「医薬部外品」＞「化粧品」

と思われている方が多いのではないでしょうか。

*医薬品医療機器等法

「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の特徴

■医薬品
病気の治療を目的とした薬のことで厚生労働省によって配合されている有効成分の効果・効能が認められたもののことを言います。

■医薬部外品
厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されているものです。

■化粧品
人の身体の健康状態を維持するものと位置づけられ、作用が穏やかであるもの。

「医薬部外品」って、いったい何なの？

「医薬部外品」は“防止や改善”を目的として作られています。

厚生労働省が効果と安全性のどちらも認めた成分を、規定の範囲で含んでいることが条件。

そのため「肌荒れを改善する」「にきびを防ぐ」「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」「皮膚を殺菌する」

などの効果・効能について広告やパッケージ、会社のホームページなど正式にアピールすることができます。

例えば、医薬部外品の美白化粧水であれば「紫外線ダメージを受けた肌を、アルブチンの効果で内側から美白♪」や、

最近話題の薬用シワ改善美容液であれば「目もと・口もと・頬・ひたいなどの、気になるシワを改善！」などと、

パッケージや広告で堂々とアピールすることができるんです。

「医薬部外品」と「化粧品」のちがいは？

「薬用」という表現は、「医薬部外品」に認められた表示です。「薬用〇〇」と名称にある製品は、「医薬部外品」です。

つまり「薬用化粧品」と「化粧品」の大きなちがいは、肌への効果・効能が認められた有効成分が配合されているかどうかということです。

また「化粧品」は薬事法で、製品に配合されている全成分表示が義務付けられています。

消費者にわかりやすい邦文名で、配合量の多いものから順番にパッケージに表示しなければなりません。

一方「薬用化粧品」＝「医薬部外品」ですので、自主基準で成分を表示できるというちがいがあります。

なので医薬部外品では表示されていない成分もある可能性があるので注意が必要です。

まとめ

〇医薬部外品は効果効能を謳えるが、入れる成分に制限がある(有効成分以外の成分に制限がかかってしまう)

※デメリットとして会社ごとのこだわりがそこまで出せない

〇化粧品は成分にこだわって化粧品を作ることができる(肌の悩みに合わせて成分を調合できる)

※デメリットとして効果効能は謳えない

一概に「医薬部外品が化粧品よりも優れている」と言えないのでは…なんて私は考えています。

化粧品のほうが実は効く成分が入っているけど、効果効能が謳えないだけのパターンもあるので…。

医薬部外品、化粧品関係なしに自分の悩みや肌質に合わせて選んだほうがいいと思います。